今日の松音日記

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キュアウイングという漢について語らせてくれ

前置き

子供がテレビを見られる年齢になった&どうあっても日曜日の朝早く叩き起こされるのでついにプリキュアデビューしてしまった。
 
前々からちょいちょい眺める程度のことはしていたが、ちゃんと見たのはこの『ひろがるスカイ!プリキュア』が始めてなのでプリキュア特有のお約束ごとだとかそういった前提知識はほぼ無いものと思ってくれ。

 

プリキュア、面白い

この『ひろがるスカイ!プリキュア』がとても面白い。

いや、おそらくはこれまでもずっとプリキュアというコンテンツは面白かったが、自分が知らなかっただけというのが正解なのかもしれないがとにかく面白い。

潤沢な予算とクールジャパンを体現した最高品質の変身シーンを擁し、小細工が効かない王道ストーリーを常に求められる子供向けアニメで長年愛されている作品がつまらないわけがないのだ。

ストーリー自体は今のところ珍しい展開は無いが、とにかくキャラクターが魅力的である。

 

登場人物を軽く説明する。

「空とヒーロー」がテーマである本作の主人公で、異世界から敵に狙われるマスコット枠のエルちゃんと共に地球にプレインズウォークし、己の憧れるヒーローになりたいという精神性が認められプリキュアに選ばれた一人目のプリキュア「キュアスカイ=ソラ・ハレワタール」。

 

男性層を取り込みたい意図があるのか、ジャンプの王道主人公のような気持ちいい性格をしており非常に高感度が高いキャラクターである。常にトレーニングしているので下手なジャンプの主人公より鍛えている。

 

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初の青主人公らしい。青主人公って前にもいなかったっけ?

 

 

次にプレインズウォークしたソラとエルちゃんを自宅に住まわせてくれる優しい女の子「キュアプリズム=虹が丘ましろ」。あらゆる行動で示してくるので見ていたらわかるが、優しさがカンストしているので、その優しさを評価されプリキュアに選ばれる。主人公が男性的であるバランスを取るためか、「とにかく優しい女子力あふれるお嬢様」である。男の優しいは何も評価点が無いようなものだが、女の優しいは超重要項目なので当然カンストしていたらプリキュアになれる。

 

唯一遠距離攻撃が使えて主人公との一撃必殺合体技も使える高火力キャラなのだが、敵に敏捷性と飛行能力が無いことから雑魚扱いされている。敵の評価基準がよくわからない。味方も「でもプリズムはとても優しいんだ!」というフォローはしたが弱さについては一切フォローしなかったため、どうやらこの世界は後衛キャラの評価が著しく低いらしい。かわいそう。

 

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The 女の子

 

 

キュアウィングという漢

ここからが本題で、事前情報から知っていたことではあるが3人目のプリキュアは「男性」である。

 

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これも初らしい。まぁそうだよね。

 

昨今のポリコレ風潮なのか、先述の通り男性層を取り込みたいのか、とにかく初の男性プリキュアがこの「キュアウィング=夕凪ツバサ」である。

 

どっちの理由が真実なのかは不明だが、まぁ理由はわかる。理由はわかるんだが、ジャンプ黄金期のアニメで育った自分としてはこういうナヨっとしたショタキャラはどうしても受け入れられないというのが本音であった。情報公開時の評価はかなーーーりマイナスからのスタートだった。

 

こいつの登場回で衝撃の事実が判明する。

 

なんとこいつは人間ではなく主人公と同じく異世界の住民、かつ鳥形態と人間形態の両方の姿を持つプニバード族であることが判明する。左上の時間にたまに乗ってるマスコットキャラお前だったんか。

しかもこのプニバード族は「飛べない鳥」という設定らしい。じゃあ鳥形態何の意味があるの?

 

しかしこの飛べない鳥であることにコンプレックスがあるらしく、幼少期から他の鳥にいじめを受けていたらしいし、飛べないので落下死しかける。一人だけ設定辛すぎんか?

 

このコンプレックスを克服するべく、人間界にわたり航空力学を勉強して空を飛ぶことを夢見ているそうだ。めちゃくちゃ現実的ッ!見た目に反してコンプレックスというか己の種族の壁を超えるために努力するやつだった。へえ・・・かっこいいじゃん。

ちなみに親父は命の危機に瀕した息子を救うべく一回だけ自力で飛んでるし、エルちゃんは魔法のアイテムで普通に浮いているが、彼はあくまで航空力学を勉強して飛ぶらしい。ま、まぁ得意分野とかあるからな!現状一番すごいのは魔法とか科学とかそういったものに一切頼らずに息子を救うという気合だけで種族の壁を超えて自力で飛行した親父である。

コンプレックスをバネに地道に努力するキャラに弱いのでこの次点でだいぶマイナスだった評価がプラスに傾いているが、こいつがすごいのはここからである。

この次点で「あぁ、こっからプリキュアに変身して飛行能力を得てコンプレックスを克服しちゃうんだ」と予測したが、なんとこの次点ではプリキュアとして選ばれていない。まぁ君がなるまでプリキュアって女の子しかなれないからそりゃそうだよね。

エルちゃんのピンチに際し鳥形態に変身して2話に渡って飛ぼうとするが失敗。生身の状態でUFOに攻撃されながら徒歩で現場に向かうことになる。この作品男性に厳しすぎない???

 

その後人間形態でエルちゃんをなんとか救出するも、寸でのところで敵に追いつかれてしまう。それでもエルちゃんを救うために高高度のUFOから落下することを選択(シチュエーションについては本編を見てくれ)。2話にわたってこいつは飛べないということを視聴者に伝えたので、つまり己の命を犠牲にして救うことを決断したわけである

 

流石に日曜8時30分からやってるアニメでそんな死は許されないので、エルちゃんの魔法の力で落下死は回避。さらに死ぬ直前に「飛べないことへの後悔」ではなく「プリンセス(エルちゃんは異世界のプリンセスである)への感謝」を告白。こんななよっちい外見で「これからは僕があなたの騎士になります(意訳)」なんてめちゃくちゃかっこいいことを言う。激アツシーンである。流石にそんなこと言われたら認めざるをえないのでついにプリキュアに変身する資格を得る。良い忘れてたけどプリキュアになる資格はこのエルちゃんに認められることらしい。

そんなこんなで一人だけ明らかに資格取得基準がハチャメチャに厳しいながらもキュアウィングに変身することができ、念願の飛行能力を獲得。ってかプリキュアはみんな飛べるって思ってたけど飛べるのはこいつの特殊スキルらしい。普通は飛べないんだ・・・。

 

飛行能力を駆使して敵を撃破し、自力で飛べるようにもなって夢も叶ったわけだねめでたしめでたし。

 

・・・というわけではないらしく、翌週というかこれ書いている時の最新話で鳥形態で飛ぶ訓練&航空力学の勉強を同時並行していることが判明する。プリキュアの飛行能力は己の力で得たものでないのでノーカウントらしい。

 

まとめよう。

キュアウィングこと夕凪ツバサは

  • 飛べない種族であるというコンプレックスを克服するため単身異世界に渡り航空力学を勉強する超努力型
  • 飛べないからといって仲間を救わないなんてことはしないし、普通に命捨てられる。というか実際捨てた
  • 結果的に飛行能力は得たが、これは己の力ではないのでノーカウント

漢じゃん。あの外見かつ女児向けアニメでこんな漢設定ある???

 

まさか自分がこんな外見超マイナス評価の男性キャラについて語ることになるとは思わなかった。実際マジでかっこいい。アマプラで見れるから9話見てくれ。恐るべしプリキュア・・・今後も楽しみなので子供と一緒に観ます。

 

 

 

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ちなみにまだ登場してないけどこいつは逆に外見がバチクソに好み